これこそが民主主義なんだよ
修学旅行の班決めをした。
これは子どもにとっては一大事だと経験から分かる。
みんな不安だから、我が出る。特に女子はその傾向が強い。この班決めを通して、今の人間関係が分かる。
さぁ、女子はどうなる?と思っていたら、案外あっさり決まる。人数比が、今の女子グループにあっていたのだろう。
逆に時間がかかったのが男子。
これは意外。
そんな中泣き出す男子1名。あれま。男子ですか。これまでは女子でそう言うことはたくさんあったけど。初です。
とりあえず、見守る。10分時間を与え、20分経つがまだ言い合いをしている。覚悟を決めて最後まで見守る。結果、35分後全員決定して、着席。
ここで、こんな話をした。
これこぞが民主主義。くじとか、もうめんどくさいからいいやと言って、とりあえず自分が犠牲になるのは良くないよ。
確かに早いかもしれないけど、そこに多くの人の合意はないはず。
意見を言った人?
どうでもいいと言う人で、話を聞いていた人?
実はこう言う人がとっても大事で、ここから新たな考えが生まれることがあるんだよ。
ただ、いつまでも話し合えるといいんだけど、実際にはそれは難しい。
だから多数決とか、くじとかは使うことにはなるかもしれない。けど、これはあくまでも最終手段。
まずは互いの考えを聴こうよ。
こういうところがみんなが住んでいる日本という国の目指すところなんだよ。
と小六の子に説明。実際どれくらい分かったのか分かんないけど、これこそが体験の振り返りである。
もうめんどくさいから早く決めよーぜって子が何と多いことか。
こういうのが大事なんだと伝え続けていかねばならない。そんな気づきもある時間だった。
そのために、授業よりもこういう話し合う時間をたくさんとろうと覚悟したときでもあった。
うん、自分の中では絶対必要だ。譲らない部分。